2020.05.10
Q&A 乳幼児健診やワクチン接種を控える必要について(新型コロナウィルス関連)
Q.
新型コロナウイルス感染症の影響で乳幼児健診やワクチン接種を控えたり遅らせたりする必要はありますか?
A.
新型コロナウイルス感染症を予防するための対策も重要ですが、極端な制限によって予防できる他の重要な病気の危険性にさらされることを避ける必要があります。
今後も数か月単位での流行が想定され、その間に乳幼児健診やワクチン接種を回避するデメリットは大きいと考えられます。
<乳幼児健診の目的>
年齢ごとに起こりやすい病気や問題を早めに見つけて治療などに結び付けること
<ワクチン接種の目的>
VPD(ワクチンで防げる病気)を防ぐこと
乳幼児健診やワクチン接種は、現在の外出自粛でいう「不要不急の外出」には含まれません。
しかし、さらに新型コロナウイルス感染症が広がる状況となれば、医療機関に行くことも「不要不急のものは控える」ことになるかもしれません。
このような状況だからこそ、いつもよりも早く健診やワクチンを受けることをおすすめします。
<これまで以上に必要なこと>
・ お子さんや保護者の方に発熱や咳などの症状がないことを確認する
・ 可能な限りきょうだいや祖父母などの同伴を避ける
・ 医療機関内でオムツを替えない(新型コロナウイルスは糞便中に排泄される可能性が指摘されているため)
当クリニックでは平日14~15時にベビータイムとして風邪症状の患者さまと接触することがない完全予約制の時間帯を設けています。
乳幼児健診やワクチン接種の実施にあたってはこれまで以上に配慮が必要になりますが、保護者の皆さんと協力し、可能な限り予定通りに実施すべきと考えます。