クリップ

インフルエンザワクチン

10月中旬よりスタート!

インフルエンザの流行は毎年12月から2月にピークを迎えます。

当クリニックでは、年内にワクチン接種を済ませることをお勧めしており、毎年10月半ば頃から開始しています。

ワクチンを接種したのにかかっちゃった
どうせかかるから接種しない
こんな声をよく耳にしますが、インフルエンザウイルスはとても感染力が強く、ワクチンだけで完全に予防できるものではありません。そのため、ワクチンの他に手洗いやマスク着用がとても重要と言われています。

ワクチン接種の目的は感染予防ですが、絶対に感染しない身体を作り上げることではなく、万が一感染してしまった場合に軽症で済むようにする点にあります。

また、ワクチン接種を毎シーズン継続することでだんだんとインフルエンザに感染しにくくなることもわかっています。たとえ感染したとしてもあきらめずにワクチン接種しましょう。

クリップ

ワクチンは2種類あります

当院で扱っているインフルエンザワクチンは2種類あります。
1つ目は従来通りの注射による不活化ワクチンで、2つ目は経鼻噴霧による生ワクチン(フルミスト)です。

不活化ワクチン(注射)
インフルエンザウイルスの病原性をなくし、免疫を作るのに必要な成分だけを製剤にしたもの。十分な免疫を作るためには複数回接種することが必要。

小児の接種回数

  • 13歳未満は2回接種
  • 3歳以上で前シーズン接種歴のある場合に限り1回接種でも可
「不活化ワクチン用」の問診票
クリックで問診票をダウンロード
生ワクチン(フルミスト)
生きたインフルエンザウイルスの病原性をできるだけ抑え、免疫が作れるギリギリまで弱めた製剤。自然感染と似た流れで免疫を作ることができ長持ち。
このワクチンは「フルミスト」という名称で欧米で広く接種されていますが、今のところ日本では未承認となっています。利点は予防効果が高く長持ちすること、経鼻噴霧(鼻にスプレー)なので注射による痛みがないこと等です。
生ワクチン(フルミスト)の接種をご検討の方はコチラをご確認ください

生ワクチン(フルミスト)の特徴

  • 欧米では2003年に認可。「フルミスト」の名称で広く接種されている
  • 欧州では2011年に認可。効果や安全性について実績が示されている
  • 今のところ日本では未承認
  • 稀に「軽いかぜの症状」が出ることがある
  • 接種開始時期は輸入状況によりやや遅れる場合がある
「生ワクチン用」の問診票
クリックで問診票をダウンロード

ご希望の接種法の「問診票」をプリントし、記載した上で受診されるとよりスムーズです

クリップ

生ワクチン(フルミスト)接種について

鼻にスプレー

生ワクチンを接種される方は必ずお読みください。

フルミストは鼻にスプレーするタイプのインフルエンザワクチンです。

病原性の弱いウイルスを加工した生ワクチンで、従来の不活化ワクチンの皮下注射と異なり、鼻にスプレーするだけなので痛みがありません。

鼻腔に直接免疫をつけるため予防効果が高く、不活化ワクチンよりも効果が長く持続すること、また、生きたウイルスで免疫を作るため、流行しているインフルエンザと株が違っても発症を軽症化する作用があると言われています。

接種対象者

2歳以上49歳以下の健康な人

接種回数と接種料金
1回接種 1回 8,500円(税込)

9歳未満でインフルエンザワクチンを接種したことのない、またはインフルエンザに罹患したことがない方は、4週以上の間隔をあけて2回。

予防接種健康被害救済制度

一般的にワクチンによる健康被害が起こった場合は「予防接種健康被害救済制度」による補償などが受けられますが、フルミストについては国内未承認のため公的な補償制度は適応されません。

接種できない人
  • コントロール不良の気管支喘息、またはそれに準ずる状態の方
  • 卵白、ゲンタマイシン、ゼラチン、アルギニンに対して強いアレルギーの方(これらはワクチンの成分として含まれています)
  • 心疾患、肝疾患、腎疾患、気管支喘息、糖尿病、貧血、神経疾患、免疫不全などの慢性疾患の方
  • アスピリン服用中の方
  • 妊娠中、授乳中の方
  • 明らかな発熱や鼻汁、鼻閉のある方